楽ラップのメリットと不満点

こんにちは、あんにゅいです。

私は投資先の1つとして、ロボアドバイザーの楽ラップを利用しています。

日本国内にはロボアドバイザーは複数あり、特色も様々です。楽ラップにも、楽ラップならではの機能といいますか、メリットもあります。

しかし、私は楽ラップに対してある不満を抱いています。

楽ラップならではのメリット

数あるロボアドバイザーの中から楽ラップを選択するメリットは、大きく2つあると私は思っています。

それらを見ていきます。

下落ショック軽減機能(TVT機能)

TVT(Target Volatility Triggers)機能は、市場の不安定な相場での値動きのブレを軽減するための機能です。

株式市場の値動きが大きくなった場合に、一時的に株式の投資比率を下げ、債券の投資比率を上げます。そうすることによって、資産全体の値動きのブレを軽減することができます。

ただし、これはあくまでも「値動きのブレを軽減する」機能です。

損失を緩和する効果を期待できる一方で、株価上昇時にその上昇分を享受できない可能性も出てきます。

TVT機能ありの運用コースとTVT機能なしの運用コースがありますので、これは好みで選ぶということになります。ちなみに私はTVT機能なしの運用コースを選択しています。

なお、TVT機能の有無で手数料が変わることはありません。

選べる2つの手数料コース

楽ラップには、「固定報酬型」と「成功報酬併用型」という2つの手数料コースがあります。

固定報酬型はその名の通り手数料が固定されています。

それに対して成功報酬併用型は、固定報酬型よりも低い手数料を固定として、その上で運用益が出たときに利益の額に応じて手数料が上乗せされるというものです。

したがって、固定報酬型では運用益の有無にかかわらず一定の手数料を取られますが、成功報酬併用型では運用損が出たときには手数料が安く抑えられ、運用益が出たときは手数料が高くなります。

固定報酬型と成功報酬併用型、どちらがお得なのかというと、その分岐点は運用益が2%のラインにあるようです。

運用益が2%を超えるなら固定報酬型がお得に、2%を下回るようなら成功報酬併用型がお得になります。

将来の運用成果を予測することは不可能だと私は思っていますので、これも好みや考え方で選択することになるでしょう。

私は固定報酬型を選択しています。

楽ラップへの不満点・現金比率が高い!

ユニークな機能も付いており、評判の良い楽ラップではありますが、私はこの楽ラップに不満を持っています。

それは運用成績が振るわないといったものではありません。2018年9月21日現在、私は楽ラップで運用を開始してから4ヵ月ほどしか経っておらず、今の時点で儲かった・損したと言及することにあまり意味は無いと思うからです。

楽ラップに対する不満とは、預けている資産の内、現金の配分が高いことです。

下の画像をご覧ください。

赤い丸で囲ったところにご注目頂きたいのですが、約500万円の預け資産の内、現金の配分は約14万円、比率にして2.7%になっています。

これは他のロボアドバイザーと比較しても大きな数字なのです。

他3社との比較

現金の配分比率が2.7%というのを、他のロボアドバイザーと比較してみます。

私は投資先として、楽ラップの他に、ウェルスナビ、テオ、ダイワファンドラップも利用しています。

これら4社を比較します(数値は2018年9月21日現在のもの)。

ロボアドバイザー資産時価現金配分額現金配分比率
楽ラップ499万5534円14万97円2.7%
ウェルスナビ215万2972円7866円0.37%
テオ202万8224円185円0.01%
ダイワファンドラップ101万1275円0円0%

上記をご覧いただくと、楽ラップと他3社との差は歴然としていると思います。

特にダイワファンドラップでは、現金を1円も持つことなく限界まで投資信託を購入しています。

投資信託を買ってほしいよ

私はダイワファンドラップと同じように、楽ラップでも投資信託を買えるだけ買ってほしいのです。

楽ラップの基準ポートフォリオを見ると、現金の配分比率は3%となっています。現金を3%も持つ意味が、私には全く分かりません。

ロボアドバイザーに入金をした理由は、投資をしてほしいからです。投資信託やETFを購入してほしいから、入金しているのです。現金として保有してほしいからでは決してありません。

現金預金などの安全資産は自分で確保した上でロボアドバイザーに入金をしているので、ロボアドバイザーの中でまで安全資産を確保してほしいとは思いません。

したがって、預け資産の現金の許す限り、楽ラップでも投資信託を買ってほしいという思いがどうしてもでてきます。

私の場合は預け資産が500万円なので現金配分は14万円で済んでいますが、これが5000万円なら140万円、5億円なら1400万円ということになります。

1400万円も現金で持たれていたらたまったものではないと想像します。そんなに抱えてないで投資信託買ってよ、ときっとイライラしてしまうでしょう。

ロボアドバイザーへの預け資産が自分の資産の全てであるならば、現金配分が3%でも足りないところだとは思います。

しかし全財産をロボアドバイザーに投下する人はあまりいないのではないでしょうか。

なので、楽ラップの現金配分比率の3%という数字が、どこから出てきたのか気になるところです。

手数料を徴収するために備えたものなのでしょうか?

それにしても、手数料は年1%ほどですし、定期的なリバランスがあることを考えても3%も必要ないと思います。現金が不足したらリバランスの時にでも確保しておけばいいのですから。

この、現金配分比率の高さが、楽ラップに対する不満です。