こんにちは、あんにゅいです。
角地とよく似ている概念に、準角地があります。
角地も準角地も道路の曲がり角にある土地なのですが、それぞれは区別して定義されています。
準角地は角地とどう違うのか、またどんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきます。
角地と準角地
角地
準角地の説明の前に、まずは角地について見ていきます。
角地とは、その名の通り角にあって、正面と側面が道路に接している土地のことです。
正面と側面のそれぞれの道路は、十字またはT字のように、接続していなければなりません。
土地に対して2本の道路が接しているため、1本の道路しか接していない土地よりも利便性が高く、通常よりも高く評価されます。
準角地
角地が2本の道路が接続している角にある土地を指すのに対して、準角地は1本の道路の曲がり角の内側にある土地を指します。
図のように、十字やT字ではなく、L字のようになっている場合です。
土地の正面と側面が道路に面している点では角地も準角地も同じですが、2本の道路が接続しているのか、それとも1本の道路なのか、という点で違いがあります。
準角地のメリット・デメリット
準角地のメリット
準角地は、正面と側面の2面が道路に接しているため、どちらからでも道路に出られるというように、正面しか道路に接していない土地よりも利便性が高いです。
また、土地の周囲を建物で囲まれる圧迫感が減少するため開放感の面で優れ、また、日照や通風も良いです。
準角地のデメリット
準角地は、通常の土地よりも関連する税金の額が高くなります。
準角地の価値は通常の土地よりも高く評価されるため、例えば準角地の所有者が亡くなった場合の相続税や、準角地を譲り受けた場合の贈与税などが、高くなってしまうのです。
これは課税標準の相続税評価額に、準角地として側方路線影響加算率の分が加算されるからです。
この加算の分、通常の土地よりも、準角地は価値が高いとみなされるのです。
なお、加算率は数%程度となっており、そこまで金額が跳ね上がるわけではありません。
以上、角地と準角地についてご説明しました。