こんにちは、あんにゅいです。
パチスロ4号機における、設定判別法について簡単に書いていきます。
小役カウンタ
パチスロ4号機における小役カウンタとは、小役が成立する度にカチカチとボタンを押してその成立回数をカウントしていく「勝ち勝ちくん」に代表されるツールのこと、ではありません。
小役の成立確率を調整することによって「コイン持ちを安定させる」機能を実現させるための概念です。
4号機の一部においては、通常時(=ボーナス中以外)に「小役高確率状態」と「小役低確率状態」の2つの状態が存在する機種がありました。言葉通り、前者は小役が成立しやすい状態で、後者は小役が成立しにくい状態です。
少ないプレイ回数では小役の出現回数は偏るものです。
1000円(50枚)当たりの回転数は理論上30回転という機種であったとしても、同じ1000円で40回転回せることもあれば20回転しか回せないこともあります。
このムラを小さくしようという発想で生まれた機能だと思います。
あるスパンで小役の出現回数が多ければ「小役低確率状態」に移行し小役が成立しにくくなり、小役の出現回数が少なければ「小役高確率状態」に移行し小役が成立しやすくなります。
また「小役高確率状態」滞在時には「小役低確率状態」に移行しやすく、「小役低確率状態」滞在時には「小役高確率状態」に移行しやすいという性質がありました。
その2つの状態は、小役カウンタの値を参照して推移します。
小役カウンタの初期値は0として、この値が0以下であれば「小役高確率状態」、1以上であれば「小役低確率状態」としていました。
小役カウンタの値は、後述する減算値と加算値という概念を用いることで上下させます。
この機能のことを小役補正機能などと言ったりしました。
ひとつポイントとして、小役を取りこぼした場合はその小役が出現しなかったもの(ハズレ)として扱います。
したがってこの機能が搭載されている機種では、小役を取りこぼしてもその分は丸損とはなりません。取りこぼし続けていれば、「小役高確率状態」に移行しやすくなるからです。
目押しが苦手な人でも損をしにくくするための措置と言えると思います。もちろん、ボーナス成立の察知が遅れる等の理由から、目押しは得意な方が有利なのですが。
減算値
コイン1枚投入につき、小役カウンタから減算する値のことです。
この値は機種やその設定によって異なりますが、概ね100前後であることが多かったように思います。
加算値
コイン1枚払い出しにつき、小役カウンタに加算する値のことです。
この値は機種やその設定を問わず一律256でした。
判別プレイ
いつの時代にも頭の良い人はいるものです。
上記の通り機種によっては減算値には設定差が存在することがありました。
設定差が存在するということは、その設定差を利用して設定判別ができるのではないかと考えたのでしょう。
減算値に設定差があるとすると、直近の小役出現履歴が同じだとしても設定によって小役カウンタの値は異なることがある、ということになります。設定によって減算値が異なると、設定によって小役カウンタの値がズレていくのです。
このズレを利用したのがこの時代の設定判別法です。
小役カウンタの初期値を0として過去の小役出現履歴を参照し計算すると、「次のプレイは高設定なら小役高確率状態、低設定なら小役低確率状態である」という状況を意図的に作り出すことが可能だったのです。
このプレイのことを特に判別プレイなどと言いました。
判別プレイを重ねる
ある小役の成立確率が、全設定共通で、小役高確率状態なら1/10、小役低確率状態なら1/100という機種があったとします。
そして、減算値が設定1と設定6で異なるとします(便宜上2段階設定)。
その機種において、判別プレイでその小役が成立したら、喜んでいい瞬間です。
なぜなら、「実は設定1だけどたまたま1/100の確率に当選してその小役が成立した」と考えるよりも、「この台の設定は6であり1/10の確率に当選してその小役が成立した」と考える方が自然だからです。
もちろん、1回限りの判別プレイではその信頼度は低いです。
しかし判別プレイを10回、20回、30回と重ねていくことによって、大数の法則によりその信頼度を上げることが可能でした。
尚、余談ではありますが、小役カウンタの値はBIG終了後や設定変更(リセット含む)によって、初期値(0)に戻るといった仕組みだったと思います。
これを利用して、小役成立時にわざと取りこぼしまくり、小役高確率状態のまま翌日に持ち越すことで、翌日に設定変更の有無を見抜くという攻略法も存在しました。翌日の打ち始めに小役がぽろぽろ落ちるようなら設定据え置き濃厚ということです。
注意点
この設定判別法を使用することができるのは、当たり前ですが小役カウンタを搭載した機種に限定されます。
また、減算値に設定差が無ければ判別プレイは永遠に訪れず設定判別をすることはできません。
さらに、高確率状態と低確率状態における小役の成立確率に大きな差があることも条件となります。
例に挙げたように、1/10と1/100という差であるのなら判別効果も大きいかと思いますが、例えば1/10と1/11という差であるならば判別効果は小さいと言えると思います。小役成立時、1/10と1/11のどちらでその小役が成立したのか、差が微小なため判断に困るからです。
もう一つ注意点として、いくら判別プレイを重ねても、その台が低設定である可能性を完全に否定することはできません。
したがって、判別した結果その台が高設定であると判断できたとしても、打っているホールが設定オール1で営業しているのならば、その台の設定も1となります。