こんにちは、あんにゅいです。
インデックス投資家から熱い支持を受けるインデックスファンドのひとつ、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの純資産総額が、2019年7月8日に500億円を突破しました。
これに伴い、500億円以上の部分についてはより低い信託報酬率が適用されるという、受益者還元型信託報酬率が発動しました。
受益者還元型信託報酬率
三菱UFJ国際投信が発表している、2019年7月8日時点でのeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬率は下表の通りです。
この表の意味するところは、純資産総額500億円までは信託報酬率0.0999%で定率だけれど、500億円を超えると信託報酬率はそれよりも低くなり、そして500億円を超えた幅が大きければ大きいほど信託報酬率の下げ幅も大きくなるということです。
例えば純資産総額が600億円ですと500億円を超えた分は100億円ですので、信託報酬率0.0949%が適用される分は100億円です。
ですが例えば純資産総額が800億円ですと500億円を超えた分は300億円ですので、信託報酬率0.0949%が適用される分は300億円になります。
土台となる信託報酬率0.0999%が適用される500億円の分は両者とも同じですので、信託報酬率0.0949%が適用される分がより大きい後者の方が、正味の信託報酬率もより低くなります。
純資産総額毎の実質信託報酬率早見表
純資産総額500億円から50億円刻みで1000億円までの実質信託報酬率を計算してみました。
0.0999%からスタートしたのが、1000億円到達時には0.0974%にまで引き下げられるのですね。
1000億円到達も楽しみ
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018』で栄光の1位を獲得した実績もあり、人気や知名度抜群のファンドです(僭越ながら私も投票しました)。
ですので純資産総額1000億円も、時間の問題でいずれは達成できてしまうと思います。
1000億円に到達すれば、受益者還元型信託報酬率の2段階目が発動し、信託報酬率の下げ幅はより大きくなります。
eMAXIS Slimシリーズは、他社の類似ファンドの信託報酬率が自社ファンドの信託報酬率を下回った場合、自社ファンドの信託報酬率も引き下げることを目指す、と公言しています。
そこに、さらに信託報酬率を引き下げる受益者還元型信託報酬率も加わります。
こうなるともう、鬼に金棒と言いますか、業界最低水準の運用コストを目指し続ける未来に向かって視界良しといった様子が感じられます。