こんにちは、あんにゅいです。
パチスロ4号機の名機のひとつに、『クランキーコンドル』があります。
クランキーコンドルはフル攻略で臨めば設定1でも機械割が約105%という恐るべき甘さを誇っていました。
その甘さ、技術(知識含む)介入性の高さ、出目の秀逸さなどから、パチスロファンから大きな支持を受けました。そしてプロ御用達の台としても知られています。
クランキーコンドルの存在はいまだ伝説めいた語り草ともなっています。
しかし私がホールデビューした時代では既にクランキーコンドルの命は風前の灯火で、ほとんどのホールで撤去されかかっていました。
その代わりと言うべきか、当時のホールではクランキーコンドルの後継機種『クランキーコンテスト』が台頭していたのです。
そのクランキーコンテストとの思い出を綴っていきます。
クランキーコンテストとは
クランキーコンテスト(ユニバーサル)は、1996年に登場した4号機Aタイプのパチスロです。冒頭で触れたクランキーコンドルの後継機種として知られています。
クランキーコンテストのボーナス確率と機械割は下表の通りです。
設定 | BIG | REG | 機械割 |
---|---|---|---|
1 | 1/273 | 1/607 | 90% |
2 | 1/264 | 1/529 | 92% |
3 | 1/258 | 1/482 | 94% |
4 | 1/248 | 1/443 | 96% |
5 | 1/245 | 1/410 | 97% |
6 | 1/241 | 1/381 | 99% |
【メーカー発表値】
驚くべきことに設定6でも機械割が100%を下回っています。
もちろんこれは適当打ち時の数字です。
ですが「設定6でも負けるよ」とメーカーが公言(?)している以上、この機種には辛いという印象を持たざるをえません。
リプレイハズシ等の攻略法を駆使すれば、各設定で機械割はプラス約10%を見込むことができ、本来は辛い機種ではないです。
ですが目押し難易度が非常に高く、その性能をフルに引き出せる人は少なかったはずです。
後述しますが目押し力の低い筆者は、当然ながらクランキーコンテストにはボコボコにされていました。
リプレイハズシについては下記にコラムを書いておりますのでよろしければご参照ください。
クランキーコンテストの略称
クランキーコンテストの前身機種であるクランキーコンドルは、
- クランコ
- クラコン
- コンドル
などの略称が付けられていました。
ここで問題となるのが後継機種のクランキーコンテストの略称です。
普通に略すとこちらも『クランコ』や『クラコン』となり、前出のクランキーコンドルと区別がつかなくなってしまいます。
それを考慮したと思うのですが、クランキーコンテストは
クランテ
という呼び方をされることがありました。
ユニークな省略の仕方ですよね。苦肉の策という感が伝わってきます。
また、単純に『コンテスト』と略す人もいました。
『クランコ』と『クランテ』という呼び方の違いですとやや紛らわしいのですが、『コンドル』と『コンテスト』という違いなら、わかりやすくていいですね。
ホールでの扱いは甘い
クランキーコンテストはクランキーコンドルと比較すると、難易度が格段に上昇しました。
「開発側がプレイヤーの力量を過大評価して作ってしまった台」と表現されることもあるくらいです。
その難易度の高さは機械割の辛さへと転嫁されました。
高設定を打つことが前提ですが、目押しが完璧にできるのならば、もちろん普通に勝つことは可能です。
ですが、「全台設定6で放置しても店側が黒字になる」というくらい一般のプレイヤーには難し過ぎる台だったのです。
私が通っていたホールでも、クランキーコンテストのシマに限り、「高設定」と書かれた札が常に刺さっていました。
もっとも私が実際に台の設定を確認したわけではないですし、今となってはその真偽を確かめるすべは無いのですが。
私の目押し力ではてんで話にならない
その頃の私は、「高設定の台をきっちり目押しすれば勝つことができる」ということを、理屈で何となく理解し始めていました。
そして「高設定」の札が常に刺さっているクランキーコンテストがそれはそれは魅力的に見えました。
クランキーコンテストの席に座るだけで、高設定が約束されるのです。
座った後は目押しさえできれば勝てる、ということになります。
しかし現在の私もそうなのですが、当時の私の目押し力はお世辞にも高いとは言えませんでした。
ビタ押しなんて論外、2コマ目押しも慎重に押さないと失敗する、3コマ目押しでもボタンを押す際には緊張が走る、という体たらくです。
その程度の目押し力でよくもクランキーコンテストに立ち向かおうとしたものです。
言わずもがな、来る日も来る日もクランキーコンテストにこてんぱんにされました。
目押しもできるようにはなりませんし、一向に勝てる気がしません。
「目押しさえ、目押しさえできれば勝てるはずなんだ」と果敢に挑戦し続けました。
しかし打てども打てどもお金が減っていくことに、段々と嫌気が差すようになってしまいました。
結局一矢を報いることさえなく、クランキーコンテストに勝つことを諦めざるをえなくなったのです。
己の力量の小ささも敵の強大さも、私にはまったく見えていませんでした。
当時の私の、この様子を現代風に表現するのならば、「養分乙wwwww」といったところになるのでしょうか。
【パチスロ思い出話】シリーズの記事は下記の通りです。