【なぜ起こる】インフレを引き起こす3種類の要因

インフレの3つの要因・種類

こんにちは、あんにゅいです。

物価が持続的に上昇する(お金の価値が下がる)ことを、インフレーションといいます。

インフレーションは、インフレという略語でよく呼ばれています。

インフレを引き起こす主な要因は3つあり、それぞれに名前が付けられています。

この記事では、その3種類のインフレの要因をご紹介します。

 

インフレの3種類の要因

 

【インフレの3種類の要因】

①ディマンド・プル・インフレ

②コスト・プッシュ・インフレ

③ボトルネック・インフレ

 

あんにゅい
インフレを引き起こす要因は他にもありますが、当記事ではこの3つを見ていきますよ

 

 

ディマンド・プル・インフレ

ディマンド・プル・インフレは、需要(消費者)サイドに要因があるインフレーションです。

景気が過熱して総需要が総供給を上回ることによって発生します。

 

好景気で物がたくさん売れるようになると、物が不足します。

物が不足すれば、物の値段は上がり、お金の価値は下がります。

これが行き過ぎた状態を、ディマンド・プル・インフレといいます。

 

一般的に、GDPギャップがプラスの状態で発生しやすいと言われています。

 

あんにゅい
ディマンド(demand)には、需要、要求などといった意味がありますよ

 

 

GDPギャップ(需給ギャップ)とは

GDPギャップ(=需給ギャップ)は、実際のGDP(総需要)と潜在GDP(総供給)とのギャップのことです。

このギャップが、インフレーションやデフレーションを引き起こす要因のひとつになると考えられています。

 

あんにゅい
潜在GDPとは、お金や労働などの生産要素が目いっぱい投入されたと仮定した場合に、実現可能なGDPのことですよ

 

 

インフレギャップとは

【インフレギャップとは】

「実際のGDP(総需要) > 潜在GDP(総供給)」の場合の両者の乖離

 

「実際のGDP(総需要) > 潜在GDP(総供給)」の場合、GDPギャップがプラスであると表現します。

そしてプラスのGDPギャップのことを、インフレギャップといいます。

 

 

デフレギャップとは

【デフレギャップとは】

「実際のGDP(総需要) < 潜在GDP(総供給)」の場合の両者の乖離

 

インフレギャップとは逆に、「実際のGDP(総需要) < 潜在GDP(総供給)」の場合、GDPギャップがマイナスであると表現します。

そしてマイナスのGDPギャップのことを、デフレギャップといいます。

 

あんにゅい
デフレはデフレーションのことで、インフレとは反対に、物価が持続的に下落して、お金の価値が上がることですよ

 

 

コスト・プッシュ・インフレ

コスト・プッシュ・インフレは、供給(生産者)サイドに要因があるインフレーションです。

賃金や原材料費などの生産要素の価格が高騰することによって発生します。

 

例えば会社が人手不足になると、人材を確保するために、給料を上げます。

給料が上がると、その分だけ商品を作るコストはかさみます。

コストが増えると利益が少なくなってしまうので、利益を確保するために、物の値段を上げます。

こうして、物価が上がってしまいます。

これが行き過ぎた状態をコスト・プッシュ・インフレといいます。

 

あんにゅい
コスト(cost)は費用のことで、物を作るときにかかるお金のことを言っているんですね

 

 

ボトルネック・インフレ

ボトルネック・インフレは、ある分野で生産要素が不足することによって生じた製品価格の上昇が、その製品を原材料とする他の分野に波及することで発生するインフレーションです。

 

例えば部品メーカーのネジが値上がりすると、ネジを原材料とする組み立てメーカーの本棚が値上がりします。

本棚が値上がりすると、家具を扱う小売店では本棚が値上がりします。

こうして値上がりは連鎖していきます。

これが行き過ぎた状態をボトルネック・インフレといいます。

 

あんにゅい
ボトルネック(bottleneck)とは、「瓶の首」のように、全体の円滑な進行の妨げとなる、制約のことをいいますよ

 

 

インフレとひと口に言っても、発生する要因は複数あり、ひとつではありません。

この記事で取り上げたのは、インフレの代表的な要因です。

押さえておくとインフレがより興味深くなりますね。

 

 

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