【パチンコ思い出話】その3. CRモンスターハウス ~オカルトおじさんの思惑通り~

こんにちは、あんにゅいです。

人気機種にオカルトの蔓延は付き物です。

大ヒット機種『CRモンスターハウス』も例外ではなくオカルト打法は存在していました。

そんなオカルトで語られることもあるモンスターハウスとのエピソードを綴ります。

 

(C)竹屋

 

CRモンスターハウスとは

CRモンスターハウス(竹屋)は1996年に登場したデジパチです。

1/2で確変、1回ループ(正確にはST10000回転)で、確変終了後に100回転の時短が付きました。

ツルツルすべり予告、お化け乗っかりリーチ、お化け掴みリーチなど、プレイヤーを熱くさせるアクションが、抜群の知名度を誇ります。

当時のパチンコプレイヤーで知らない人はいなかったのではと思うくらい設置台数も多く、文字通りモンスター級の人気マシンでした。

 

リーチ目? ミドマ?

オカルトを題材としたパチンコ漫画を描く、Tという漫画家がいます。

彼は独自のオカルト打法を作品の中で紹介しているのですが、その内容はパチンコに詳しくない人をたらし込んでいるとも取れる内容で、一部の読者からは批判の声も上がっています。

彼独自のオカルトとしてリーチ目というものがあります。

これは、ある出目が出現すると近い内に高確率で大当たりする、というような内容です。

例えば彼によると、当時の人気機種『CR大工の源さん』では「3源源」がリーチ目とされていました。

しかしパチンコにリーチ目などあるわけもなく、このオカルトには効果がありませんでした。

そして「『3源源』が出たけど当たらなかった」という読者からの苦情が寄せられました。

するとT氏は、「ガセ炎すべりからの『3源源』じゃないと効力が無い」と発表しました。

当時パチンコ初心者だった私も、この流れを見てさすがにオカルト攻略法は胡散臭いと感じ始めていました。

T氏はモンスターハウスでもリーチ目を発表しており、それは「ミドマ」「マミフ」などと呼ばれました。

しかしT氏の発言を信用できなくなっていた私は、半信半疑な部分もまだありましたが「オカルトは攻略法ではない」と結論付け、ボーダー理論にシフトし始めていたのでした。

 

後味がとても悪い

その日私は、モンスターハウスを打とうと某ホールにいました。

今日はそのホールではモンスターハウスの甘釘イベントが開催されていたのです。

早速モンスターハウスに腰かけて打ち始めます。

しかし甘釘イベントの割には大した回転率ではありません。

「なんだ、全然回んないなあ。イベントなのに。」

そんなことを思いながら、台を移ろうかと考えます。

その間、隣のおじさんがこちらの台をやたらと覗き込んでくるのが気にもなっていました。

アツい演出が発生しているわけでもないのにチラチラと見るのはやめてほしいところです。

全然回らないし、隣のおじさんはうざったいし、台を移ろうとカードを抜きハンドルのコインを外しました。

すると、私が席を立つか立たないかというタイミングで、隣からこちらの台の上皿にタバコの箱が飛んできました。

タバコの箱を投げてきたのはそのおじさんです。

「何だよこのおっさん」

そう思いながらも私は席を立ち、他にめぼしい台はないかと店内を渡り歩きます。

そして何とはなしに元のモンスターハウスのシマに戻ってきました。

するとそこで見た光景は、私がさっき打っていた台で大当たりしているあのおじさんの姿でした。

気にしていない素振りでおじさんの後ろを通りかかり、大当たり絵柄を確認すると、確変絵柄。

私が打ち続けていても当たっていた保証は無く、つまりはただ単にこのおじさんのヒキなのですが、当時の私としては理屈と感情は別です。

正直、心の中には悔しさが滲みました。

おじさんは私の存在に気付いたようで、こちらに振り返り、そして私の顔に視線を向けてニヤリと笑いました。

そうか、そういうことか。

私がその台を打っていたとき、おそらくリーチ目でも出たのでしょう。

このおじさんはそれに気づき、だから私がやめようとしたらタバコを放り投げてきたのです。

「オカルトは攻略法ではない」

そう結論を出していた私でしたが、そうは言ってもまだまだ経験も浅く初心者の域を出なかった頃の話です。

今現在私の前にそんなおじさんがいたら一笑に付すところです。

しかし当時のその状況では気持ちも揺らいでしまいました。

「オカルト攻略法なんて無い。でも。でも、もしかしたらあるのかも?」

白黒ハッキリしないのと、そのおじさんの気味の悪い笑みが相まって、それはとても後味の悪いものとなりました。

 

 

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