【パチンコ思い出話】その1. ギンギラパラダイス ~魚群が熱い!~

こんにちは、あんにゅいです。

パチンコ『海物語』シリーズにはその代名詞的存在とも言える、魚群予告という激熱の演出がありますね。

その昔、『海物語』シリーズの前身機である『ギンギラパラダイス』という機種があり、その機種にも魚群予告は搭載されていました。

『ギンギラパラダイス』と魚群予告について語っていきます。

 

ギンギラパラダイスとは

ギンギラパラダイス(三洋物産)は、1995年に登場した権利物のパチンコです。「ギンパラ」という略称で呼ばれていました。

後発の海物語シリーズの原型となった機種として知られています。細部に違いはありますが、演出面においては海物語シリーズと同様と捉えていいでしょう。

同時期に登場した兄弟機も存在し、ギンギラパラダイスシリーズは全4機種で構成されていました。各機種の名称と特徴は下記の通りです。

 

  • ギンギラパラダイス (3回権利物)
  • ギンギラパラダイス2 (2回権利物)
  • ギンギラパラダイスV (変則3回権利物)
  • CRギンギラパラダイス (1/2で確変、1回ループ)

 

私の住んでいた地域では『ギンギラパラダイスV』と『CRギンギラパラダイス』を導入しているホールが多かったように思います。

私は『ギンギラパラダイスV』の方を好んで打っていました。

 

ギンギラパラダイスV

『ギンギラパラダイスV』は初当たり確率が比較的軽めで、初当たりを引けばその大当たりも含めて3回の大当たりが確定する変則3回権利物です。

変則3回権利物と書きました。

どの辺が変則なのかと言いますと、大当たり権利発生の度に、ラウンドの振り分けがある点です。

盤面下のセグに「H」と表示されれば16ラウンド、「L」と表示されれば8ラウンドという振り分けでした。内訳は16ラウンド:8ラウンドで1:1でした。

なお、奇数図柄と偶数図柄でラウンド振り分けへの影響は全くありません。また、初当たり時の確変突入率は常に100%であり、こちらも奇数図柄と偶数図柄による差別はありません。

つまり、奇数図柄と偶数図柄、どちらで当たってもその恩恵は全く同じということになります。

どの図柄で当たっても恩恵が同じなので、確変中に偶数図柄のシングルリーチがかかっても寒いということがなく、常に「当たったらいいな」という期待を持ちながら打てるという特徴がありました。

そういった意味でも、図柄によって差別のあるCR版よりも、「どの図柄で当たっても嬉しい」という現金機版の方が私は好きでした。

 

珍事! マリンちゃんが溺れる

ギンギラパラダイスは権利物です。

したがって普通のデジパチとは異なり、大当たり時にヘソ下のミニアタッカーに玉を入れて停留部分に玉を停留させないと、パンクという事態が発生してしまいます。

パンクをするとその大当たりの権利を失うこととなり、本来得られるはずだった出玉は一切得られずその分は丸損となります。

そしてパンクしてしまった場合、液晶画面では「LOST」という表示とともにマリンちゃんが溺れて苦しそうにしているというなんともレアな画像を拝むことができます。

当時、パンクさせてしまうことを「マリンちゃんを溺れさせる」などと表現することもあったようです。

かく言う私もマリンちゃんを溺れさせた経験があり、その原因はばねの不良による玉突きというもの悲しいものでした。

 

魚群の熱さを語る

ご存知のように、魚群予告は発生した瞬間に大当たりの期待度が一気に高まる激熱の演出ですね。

当時なけなしの軍資金で打っていた私は、魚群が流れたとき「これが当たれば1万円以上の価値がある」と思うと、息遣いは荒くなり心臓はバクバクと鼓動しました。

まさにギャンブルの真骨頂を味わっている瞬間だと言えたと思います。

そんな熱い熱い魚群ですが、現行の海物語とギンギラパラダイスでは、実は細部に違いがあります。

その違いを語ってみます。

 

現行海物語の魚群

現行の海物語でも魚群の熱さは健在であり、機種によって若干の差はありますが、その大当たり信頼度はいずれも50%程度とされています。

泡予告からスーパーリーチに発展した場合、結果は大当たりするか±1コマずれで外れるかのどちらか、というのはご承知かと思います。

魚群予告からのスーパーリーチも基本的には泡予告からのスーパーリーチと同じ動きをするのですが、大きく異なる点があります。

それは、魚群予告からのスーパーリーチは1コマ手前で止まって外れるということがほぼないという点です。

海物語はシリーズ機種が多く、その機種によって細かい違いがあります。

魚群予告からのスーパーリーチは、1コマ手前で止まって外れることが絶対にないという機種もあれば、まれに1コマ手前で止まることもある、という機種もあります。

ですが共通して概ね言えることは、1コマ手前を通過するまでは安心して見ていられる、ということでしょう。

1コマ手前で止まることがないのであれば、そういうことになりますよね。

基本的に1コマ手前を通過した後は、大当たりするかそれを通り過ぎて+1コマで停止して外れるか、どちらなのかを見守ることになります。

ぴょこっと進んだり戻ったりして当たることもありますが、それは割と稀有なことです。

海物語の魚群はシンプルな熱さと言うことができ、これはこれで1つの魅力だと思います。

 

ギンギラパラダイスの魚群

これに対してギンギラパラダイスでの魚群発生時は、海物語でのそれとは少し異なる動きをします。

大当たり信頼度が約50%だというのは共通なのですが、また一味違った熱さがあるのです。

魚群からのスーパーリーチ発生時、海物語では1コマ手前で止まって外れることはほぼないと書きましたが、ギンギラパラダイスでは普通に1コマ手前で止まって外れます。

そればかりか、2コマ手前で止まって外れることもあったのです。

ということは、海物語とは違った楽しみ方ができたということになります。

 

どういうことかと言いますと。

 

便宜上、魚群予告の大当たり信頼度を50%とします。

そしてそれが外れる場合、-2コマでハズレ : -1コマでハズレ : +1コマでハズレ の3つの場合に振り分けられるものとし、その割合を 1 : 1 : 1 とします。

さらに分かりやすくするために、進みや戻りでの大当たりはしないものとします。

そうすると魚群予告発生時、最終的な結果とその振り分け率は下記の通りになります。

 

  • 2コマ手前で止まってハズレ 約16.7%
  • 1コマ手前で止まってハズレ 約16.7%
  • 大当たり 50%
  • 1コマ通り過ぎてハズレ 約16.7%

 

このことから言えるギンギラパラダイスでの魚群の楽しみ方。

それは。

 

まずは、2コマ手前で止まらないことを祈ります。

止まらなかった場合、第一関門クリアです。

次に、1コマ手前で止まらないことを祈ります。

ここでも止まらなかった場合、第二関門クリアとなり、その熱さは最高潮を迎えます。

なぜなら、残る可能性は、

 

  • 大当たり 50%
  • 1コマ通り過ぎてハズレ 約16.7%

 

の2通りとなり、その振り分けは 50 : 16.7 だからです。

ここまでくれば、外れる可能性よりも大当たりする可能性の方が圧倒的に高いのです。

 

海物語の、

 

  • 大当たり 50%
  • 1コマ通り過ぎてハズレ 50%

 

という、50 : 50 のシンプルな熱さとは全く異なるということが言えます。

私はギンギラパラダイスの、「段階的に熱くなることができる」というこの魚群が大好きでした。

消去法で、外れる可能性が徐々に消えていく、という楽しみ方が性に合っているというのもあるかもしれません。

もちろん現行の海物語の魚群のシンプルさも好きなのですけれど。

同じ魚群なのに、そして同じような信頼度なのに、違った楽しみ方ができるというのは、実に面白いものですね。

 

 

【パチンコ思い出話】シリーズの記事は下記の通りです。

 

 

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