【パチンコ思い出話】その5. CR大工の源さん ~あざとい女子の恐ろしさ~

こんにちは、あんにゅいです。

いつの世も、男性の興味は女性のことばかりです。

私とて性別は男ですから、その一員です。

しかしいくら女性が好きだからといっても、執着し過ぎてしまうと、痛い目に遭うものだと相場は決まっています。

今回は女性と『CR大工の源さん』にまつわるエピソードを綴ります。

 

(C)三洋物産

 

CR大工の源さんとは

CR大工の源さん(三洋物産)は1996年に登場したデジパチです。

爆発的な出玉性能と秀逸なゲーム性から大人気となりました。

3段階設定付きパチンコの代表とも言える機種ですね。

大当たり時の1/3で確変、以後2回ループ、確変終了時に100回転の時短付き、というフルスペックと呼べる確変仕様を携えていました。

それゆえにツボにはまった時の出玉は目を見張るものがあり、10連以上の連チャンも珍しくなく、瞬く間にドル箱の山を築くこともありました。

まあその分、低い初当たり確率からくる大ハマリや、確変が引けないといった不ヅキを喰らってしまうと、悲惨な結果ともなるギャンブル台だったのですが。

この機種の各設定での初当たり確率は下記の通りです。

  • (設定1) 1/369.5
  • (設定2) 1/405.5
  • (設定3) 1/438.5

良設定ほど時短の恩恵が大きくなるのですが、イベントでもない限り、ほぼほぼオール3で営業されていたと私は思っています。

 

「大工さん!」

学生時代の当時、生意気にも私にはお付き合いしている女性がいました。

同じ学校の顔なじみという間柄からでした。

当時から私はパチンコにハマっており、彼女もその影響でパチンコに興味を持ち始めていました。

ある日の学校での昼下がり、昼食を取り終えた私と彼女の間にこんなやり取りがありました。

 

彼女「ねえ、明日のお休みも打ちに行くの?」

私「そうだね、そのつもりだよ」

彼女「いいなあ! 何を打つの?」

私「当ててみて?」

彼女「んー、、、、、わかった、大工さん!

私「だ、大工さん(笑)」

 

大工の源さんのことを「源さん」と言わずに「大工さん」と表現する、そんな彼女のことを、そのとき私は可愛いと思ってしまいました。

うかつですね。

まあそれが天然であったのなら可愛いと言えるかもしれないのですが。

今になって思えば、あれは彼女の「私って可愛いでしょアピール」だった可能性もあるのです。

早い話がぶりっ子だったのでは? ということです。

だとしたら、私はまんまと彼女の策略にはまってしまったということになり、いやはや女子は恐ろしいと言わざるを得ません。

しかし、思い出というものは美しいまましまっておくから良いものなのであり、わざわざ掘り返して難癖つけるのは、野暮というものなのかもしれませんね。

 

やっぱり女子は恐ろしい生き物

私の心は荒んでいました。

なぜなら、頭上のデータカウンタは大当たり回数0のまま2000回転を超えようとしていたからです。

朝イチの時点では今日はいける気がしていました。

なにせそこそこの良釘台を確保でき、軍資金もそれなりにあり、1日中打てるという絶好の条件での打ち始めだったのです。

それが時刻はもう夕方なのに、1回も当たっていないという体たらく。

心も荒れるというものです。

軍資金の8万円は終わりかけ、回転数がいよいよ2000回の大台を突破しました。

8万円というのは学生の私からすればとんでもない大金です。

このまま当たらず、8万円のマイナスで帰るのは嫌だと思いました。

涙目になりながら打っていると、リーチがかかり、それが超久しぶりにスーパーリーチに発展しました。

かんなちゃんが真剣な眼差しで登場し、画面上部にはこう表示されます。

 

「お願い、あたって!」

 

かんなちゃんの「お祈りリーチ」です。

信頼度はそこそこの本リーチですが、そのとき私は「おお、ここで当たるのか!?」と絶大なる期待を寄せました。

かんなちゃんが幸運のチャンスを運んできた女神のようにも見えました。

しかしあろうことか、よく見ると右図柄は当たる見込みがほぼ無い位置からのコマ送りだったのです。

こうなると大当たりは望むべくも無く、もう絶望しかありません。

そしてもちろんリーチは外れ、かんなちゃんは涙を流しながらこう言いました。

 

「遊びだったのね」

 

私は、「遊びだったのね」とはどういう了見だと思いました。

朝から1回も当たらず、8万円を遣わされ、あまつさえ最後の希望の砦となったスーパーリーチでなめくさった外れ方を喰らわされる。

「遊びだったのね」と言いたいのはこちらの方です。

源さんで負けたというよりは、なんだかかんなちゃんに手玉に取られて負債を負わされたという気がしてきました。

それなのに、さもこちらの味方であるかのような立ち位置で涙を流して見せるかんなちゃんは、大物だと思いました。

かんなちゃんも、当時の私の彼女と同様、きっと全て計算の上で立ち振る舞っていたのでしょう。

やっぱり、私にとって、女子はとても恐ろしい生き物です。

 

 

【パチンコ思い出話】シリーズの記事は下記の通りです。