こんにちは、あんにゅいです。
お金と生活にかかわる幅広い知識を身に付けられる国家資格として、3級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下、FP3級)が人気です。
このFP3級に独学で受かるための勉強方法や、勉強時間の目安などをご紹介します。
なお筆者はFP3級試験に、学科試験は60点満点中58点、実技試験は50点満点中50点で合格しておりますよ。
目次
なぜFP3級を取りたいのか
FP3級は、FP試験の中で最も簡単な資格試験です。
FPの入門用とも言える試験ですね。
なぜFP3級を取りたいのか。
その目的によって、FP3級取得の勉強方法や、かけるべき勉強時間は違ってきます。
FP3級を通過点として、FP2級やAFP、さらにはCFPやFP1級をも視野に入れていくのか。
それともFP3級を取得できさえすれば、それで良しとするのか。
どちらのパターンについてもお話ししていきますね。
FP3級の先を見据える場合
まずは、FP3級を通過点として、その先を見据える場合です。
筆者の場合はこのパターンです。
勉強方法
テキストを一通りインプットした後に、問題集や過去問でアウトプットしていくスタイルがオススメです。
アウトプットしている中でまだ足りてない部分に気付くので、足りない部分をテキストで補うようにインプットし、またアウトプットしていきます。
インプット → アウトプット → インプット → アウトプット → …
ひたすらその繰り返しです。
2度目3度目と同じテキストのインプットを重ねていくと、1度目では入りきらなかった細かい部分まで網羅していけます。
最終的には、テキストの欄外に小さな字で書いてあるような、但し書きまでインプットできてしまいます。
「そんなところまでやらなくてもいいんじゃないの?」
そう思われるかもしれませんね。
確かにFP3級取得が最終目標ならその通りです。
しかし、もしもFP3級合格後にFP2級取得を目指すのならば、また話は違います。
FP2級は、FP3級の内容を深く掘り下げる内容になっています。
FP3級では但し書き程度の扱いでも、FP2級では重要ポイントとして扱うことはザラにあります。
そしてFP2級のテキストでは、FP3級の知識があるのを前提とした構成になっています。
ですから、FP3級の勉強をいい加減にしてしまうと、FP2級の勉強で苦労をすることになります。
ただでさえ量も多く大変なFP2級の勉強を、FP3級の内容を振り返りながらするのは、くじけてしまう要因にもなります。
FP3級の先をにらんでいくのなら、将来の自分に楽をさせてあげるという意味でも、FP3級の勉強をちゃんとしておくべきなのです。
効率は悪いですが、テキストの内容を頭にしっかり叩き込むには、これが王道です。
勉強時間
筆者の場合は上記の勉強スタイルで、勉強期間は2ヵ月、1日の平均勉強時間は2時間でいきました。
トータルの勉強時間は120時間(2時間×60日)ですね。
この勉強時間で、学科試験は60点満点中58点、実技試験は50点満点中50点という成績が出せています。
満点を取れていない以上、これでも足りていない部分はありました。
それは気付いていましたが、パーフェクトを目指すには代償としてさらなる勉強時間を捧げなければいけません。
そしてパーフェクトまで目指す必要はさすがにありません。
効率があまりにも悪すぎるからです。
ここでは、120時間という勉強時間で、合格は絶対安全と言えるくらいの力は付く、程度の参考になさってください。
FP3級取得の「効率」を最重要視する場合
続いて、「そんなにバカ丁寧にやってらんない! もっと効率よく受かりたい!」 という場合の勉強スタイルをご紹介します。
勉強方法
最初から問題集や過去問に取り掛かるスタイルがオススメです。
「テキストを読んでもいないのに、問題が解けるの?」
そう思われるかもしれません。
おっしゃる通り、インプットが無いので、問題は解けませんね。
この勉強方法は、何も見ずに問題を解くのではなく、テキストで解答を探しながら解いていく方法です。
問題で問われている部分が、すなわちテキストでの要点ですので、効率的に学習することができます。
試験問題としては問われにくい部分を省いて学べますから、勉強時間を随分と短縮することができるでしょう。
このスタイルで特に大切なのは、問題数をとにかくこなしていくことです。
問題を解いた = 試験で問われやすい論点を学んだ
ですから、解いた問題数が多ければ多いほど、得点力は増していきます。
このスタイルでは、難問やひっかけ問題、意表を突いた問題などにはなかなか対応できないので、満点を目指すには厳しいかもしれません。
ですが、試験に受かりさえすれば良しとするのならば、この勉強方法がオススメです。
勉強時間
筆者の場合、この勉強方法ではなかったので、経験に基づいた勉強時間をご紹介することができません。
ですが一般的に、FP3級合格への勉強時間は、80時間~150時間が目安と言われています。
結構な幅がありますが、この幅はどこからくるのでしょうか。
これは、丁寧に丁寧にやっていくのか、それとも効率を重視するのか、という差でしょうね。
あとはその人の持っている下地、バックグラウンドの影響もあるでしょうか。
この勉強方法では効率を重視しています。
なので80時間~150時間という目安になぞらえると、下限の80時間あれば合格圏内に達するということになります。
「得点力に若干不安があってもいい、とにかく効率重視で!」ということならば、もしかしたら50時間~60時間でもいけるのかもしれませんね。
SNSやブログなどで、「10時間で合格した!」という体験談を見聞きすることはあります。
ですが、いくらなんでもこれはまゆつばモノです。
勉強時間が短くなればなるほど、その分得点力は低くなります。
簡単な試験と言われているFP3級ですが、初学者がほとんど勉強をせずに受かるほど甘い試験ではありませんよ。
通信講座を利用するという選択
FP3級の勉強にあたって、独学では不安という場合には、通信講座を利用する選択肢もあります。
FP3級は人気のある資格ですので、取り扱っている通信講座は豊富です。
例えばこんなところがあります。
- フォーサイト
- 大原
- ユーキャン
- TAC
- クレアール
独学とは違い、プロのサポートを受けながら勉強できるので、安心感は大きいでしょう。
効率よく学べると考えられますので、勉強時間も短縮できるかもしれません。
FP初学者の中にはこの通信講座も検討されている方もいるでしょう。
しかし、通信講座は勉強の手段としては優れていると思いますが、いかんせんコスパが悪いです。
FP3級講座の受講料は、50,000円~60,000円が相場と言われています。
100,000円を超える講座だって存在します。
それに対して、独学ならばテキストと問題集を買えばそれで済むので、高くったって10,000円で収まります。
しかもFP3級は合格率が70.61%~76.71%という、国家資格の中では易しい試験です(日本FP協会、2019年5月~2020年1月実績)。
合格率が10%を下回るような難関資格ならいざ知らず、難易度がそれほど高くない試験にたくさんのお金をかけるのは、勿体ないと筆者は思います。
独学ではどうしても不安、自分を勇気付けたい、お金のことは気にしない…等々の理由があるのなら決して止めはしません。
ですが、筆者がFP3級の勉強を独学でしていて困る場面は特に無かったということは申し添えておきますね。
モチベーションの維持も大切
FP3級の勉強方法はひとつだけではありませんし、やり方によって必要な勉強時間も違ってきます。
それは個人個人の好みや、かけられる時間・かけられるお金の問題だったりします。
「絶対にこれ!」という答えはありません。
ご自分に合ったものを選択するのが良いです。
さて、そういった勉強方法や勉強時間も確かに重要なのですが、それ以上にもっと大切にしたいことがあります。
それはモチベーションの維持です。
特に勉強に慣れていない方は、このモチベーションの維持が難しいんです。
最初にご紹介した勉強方法では、FP3級合格までに、120時間の勉強が必要でしたよね。
想像してみてください。
試験まで4ヵ月(120日)あるとして、毎日毎日、1時間の勉強時間を取る生活を。
たかが1時間。
されど1時間です。
忙しい日や体調の悪い日もあるでしょうに、毎日安定した勉強時間を確保するのって、結構難しいんです。
ついついサボってしまって、そこからサボり癖がついてしまうことだって、あります。
モチベーションが下がると、能率も下がります。
能率が下がるとますますモチベーションも下がり、最悪の場合、試験を諦めることになってしまいます。
そうならないためには、モチベーションの維持が大切なんです。
モチベーションを維持する方法として、筆者がやっていたことをご紹介します。
- SNS(Twitter)で勉強の状況を呟く
- 勉強時間や勉強内容をスマホの日記アプリに記帳
- 「勉強すればお菓子を食べてもいい」などのご褒美を用意
くじけそうになったこともありますが、これらで自分を奮い立たせて、やる気を保っていました。
やる気の入るスイッチは個人差が大きい部分です。
だからこの通りにしろというわけではありませんが、参考になさってください。
FP3級は、ビジネスのスキルとしては正直頼りないですが、普段の暮らしの中では大いに役立つ資格です。
せっかく合格を目指して勉強をするのですから、どうせならスマートに受かってしまいたいですね。
勉強をするときは、勉強方法や勉強時間のことだけではなく、適切なペースで最後まで走り切れるように、モチベーションのことも考えてみてくださいね。
(FP2級についても書いておりますので、よろしければご覧ください。)
【勉強時間、勉強方法は?】とあるFP2級合格者の勉強アドバイス