【パチンコ思い出話】その11. CRいれてなんぼ ~大根パットでカップイン~

こんにちは、あんにゅいです。

例えば、リーチの種類がノーマルリーチ1種類のみ(スーパーリーチ無し)のデジパチがありました。

このような機種の場合、リーチの強弱の区別が無いので、リーチがかかれば常に大当たりへの一定の期待が持てました。

ところが昨今のデジパチのリーチ構成は非常に複雑で、ノーマルリーチなどスーパーリーチへのただの通過点に過ぎず、ノーマルリーチでは大当たりへの期待はほとんど持てません。

私がパチンコデビューした当時でもその傾向は強く、一部の機種を除けば、ノーマルリーチの大当たり信頼度は0.1%程度という機種がほとんどでした。

『CRいれてなんぼ』もそんな機種のひとつです。

 

(C)大一商会

 

CRいれてなんぼとは

『CRいれてなんぼ』(大一商会)は1998年に登場したデジパチです。

1/2で確変、確変継続は5回までという5回リミッター時代のパチンコで、コミカルな演出から人気のある台でした。

大当たり出玉は通常大当たりなら15ラウンド分が得られますが、確変大当たりの場合は14ラウンドとなっており、スペックはやや低めでした。

また、アタッカーの構造に欠陥がありパンクする可能性があったことや、確変中の玉持ちが悪いなどのネガティブな要素から、プロからは敬遠される傾向にあったかもしれません。

 

激弱の大根パットリーチ

 

いれてなんぼのリーチとして、パット系リーチというものがあります。

リーチがかかるとグリーンめがけてショットが放たれ、グリーンオンした場合、そこからカップインを目指しパットをします。

見事カップインすれば大当たりです。

パットにはいくつかの種類がありました。

 

  • 大根パット(期待度激低)
  • ノーマルパット(期待度低め)
  • 黄金パット(チャンス)

 

この中の大根パットの期待度が恐ろしいくらい低く、記憶に残っています。

メーカー発表の期待度は★1つ(最大5つ)でしたし、リーチアクションの見た目通り、期待感はまったくありません。

当時のパチンコ情報誌の調査でも大根パットの信頼度は1%を余裕で下回っていたはずです。

大根でパットしたら1000回に1回カップインすれば良い方くらいの頼りなさでしょうか。

 

儲かった感が凄い

激熱リーチが外れると、非常に損をした気分になります。

レアな強い予告からリーチがかかり、激熱リーチに発展。

長い長い演出を経てクライマックスに到達し、煽りに煽った末の最後の当たるか外れるかの瞬間。

パチンコを打っていて震える場面ですね。

ここで当たればめでたしめでたしです。

しかし外れてしまうことも当然あります。

その場合の脱力感たるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。

例えば激熱リーチがかかるまでに1万円を使っていたとして、その激熱リーチが外れてしまうと、外れたことによって1万円をただ失ってしまったかのような気持ちになるのです。

ですが、寒い演出から当たった場合は、逆のことが言えます。

寒い演出は基本的に出現率がとても高く、信頼度はもちろん最低クラスです。

ずっと打っていると何度もその低信頼度の演出を見ることになりますし、当たり前のように外れるので、いつしか全く期待をしないようになります。

その分、当たったときの儲かった感が大変大きいのです。

低信頼度のリーチは、まあ1000円も入れれば拝むことができます。

1000円で買える安いリーチで大当たりを射止めたのですから、そりゃしてやったり感があるわけです。

 

中途半端な…

この日、私はホールでCRいれてなんぼを打っていました。

そして件の大根パットリーチがかかります。

「だ だいこん」という期待感ゼロの台詞ともに、カップを目指してキツネがパットをします。

私は当然大当たりの期待はしていませんでしたが、このパットがなぜか成功してカップインしたのです。

一瞬目を疑いましたが現実でした。

私は儲かった感が膨らみ、けつが浮くようなリアクションを取ってしまったと思います。

そして画面では確変か通常かを決めるアクションに入りました。

右図柄の色が赤なら確変、緑なら通常です。

「こっちかな? こっちかな? どっちかな?」というわざとらしいアクションの末、止まった図柄の色は緑でした。

ここで赤だったら最高だったのですけれども。

このとき私は、低信頼度リーチで大当たりを射止めたものの、それが通常大当たりだったという結果に、嬉しいというような、「中途半端なことしやがって」というような、何とも微妙な心境になりました。

 

 

【パチンコ思い出話】シリーズの記事は下記の通りです。