こんにちは、あんにゅいです。
私は投資先として、ロボアドバイザーの楽ラップ、ウェルスナビ、テオ、ダイワファンドラップの4社と契約をしています。
いずれも運用開始からまだ間もないのですが、良くも悪くも各社とも結果が出始めているところです。
4社の運用実績の内、楽ラップの成績がいまいちなので、その原因について考察していきます。
楽ラップだけマイナス
まずは下記の表をご覧ください。
ロボアドバイザー | 元本(円) | 時価評価額(円) | リターン |
---|---|---|---|
楽ラップ | 5000000 | 4906688 | -1.87% |
ウェルスナビ | 2000000 | 2111406 | 算出せず |
テオ | 2000000 | 2015854 | +0.79% |
ダイワファンドラップ | 1000000 | 1002551 | +0.26% |
こちらは2018年9月3日現在の各ロボアドバイザーの運用実績です。
ご覧いただいた通り、ウェルスナビ、テオ、ダイワファンドラップの3社はプラスリターンとなっているのですが、楽ラップのみマイナスリターンとなってしまっています。
ちなみにウェルスナビのリターンを算出していないのは、運用途中で出金してしまったため、正確な利回りを計算することができなかったからです。
私は4社ともにリスク許容度はほぼ最大に設定しています。
ではなぜリスク許容度が同じなのに、ロボアドバイザー各社で差がついてしまったのでしょうか。
その原因を考えてみることにしました。
なぜ楽ラップだけマイナスなのか
前述の通り、4社の内楽ラップだけがマイナスリターンとなっています。
しかも、楽ラップにおいては運用開始以来、リターンがプラス域に入ったことはただの一度もありません。
その原因を探るべく、楽ラップのポートフォリオを確認してみました。
赤い丸で囲ったところにご注目頂きたいのですが、日本国株式の評価損益が-96731円となっています。
他にはそこまで大きなマイナスになっている資産が無いことから、足を引っ張っている資産は日本国株式だと言えると思います。
しかしながら、ポートフォリオに日本国株式を含んでいるのは楽ラップだけではなく、他3社ロボアドバイザーでも日本国株式を保有しています。
したがって、「日本国株式がマイナスだから楽ラップだけマイナス」と決めつけることはまだできません。
次に、楽ラップの資産の内、日本国株式が占める割合に注目してみました。
赤い丸で囲ったところにご注目ください。
楽ラップの資産の内、日本国株式が占める割合は33.5%ということです。
この数字は他3社ロボアドバイザーと比較するとどうなのでしょうか。
それを確認するために下記の表にまとめてみました。
ロボアドバイザー | 日本国株式の割合 |
---|---|
楽ラップ | 33.5% |
ウェルスナビ | 7.33% |
テオ | 6.4% |
ダイワファンドラップ | 27.23% |
表の通り、楽ラップの日本国株式の保有率が一番高いということがわかりました。
とりわけ、海外ETFを保有するウェルスナビやテオと比較すると、日本国株式の割合は非常に高いです。
ダイワファンドラップとの差はそこまで大きくはありませんが、それでも6.27ポイントの差がついています。
さらに、運用開始から現在まで、日本国株式は一進一退を繰り返し、大きく浮上することはありませんでした。
以上のことをまとめると、次のようになります。
- 金額的に、楽ラップの運用実績が振るわないのは、日本国株式のマイナス幅が大きいからである。
- ロボアドバイザー4社の中で、日本国株式の保有割合が最も高いのは楽ラップである。
- 運用開始から現在まで、日本国株式が大きく浮上することはなかった。
これらを勘案しますと、楽ラップの運用実績のみがパッとせず、しかも一度もプラス域に浮上したことがなかったのは、保有している日本国株式の割合が高いからだということが言えるでしょう。
もちろん他にも様々な要因はあるかと思いますが、日本国株式もその原因の1つであることは間違いなさそうです。
それは結果論のはず
楽ラップの運用実績が振るわないのは、日本国株式の保有割合が高いのが原因の1つということがわかりました。
しかし、だからと言って、私は日本国株式を責めるつもりも、そして日本国株式を多く保有している楽ラップを責めるつもりもありません。
あくまでも、楽ラップのみがマイナスリターンとなっている原因は何なのかについて、興味があっただけです。
今回の考察結果は単なる結果論のはずです。
たまたま、日本国株式が振るわず、たまたま、楽ラップがその日本国株式を多く保有していた。
ただそれだけのことでしょう。
もしも、日本国株式が高騰していて、その他の資産が下落していたのならば、楽ラップの一人勝ちだった可能性もあるわけです。
将来の相場を読むことができないのだとすると、どの資産を多く持つことが正解だなどということは、誰にも言うことはできないはずです。
ロボアドバイザーは面白い
私は、ロボアドバイザーによってポートフォリオが異なるのは本当に面白いと思います。
各資産の保有比率が異なるがゆえに、今回のような差異が生まれました。
このような比較ができるのは興味深いですし、また、毎日の値動きを見守る中で異なる推移を見せてくれるので、見ている方としては退屈しません。
これからもウォッチを続け、気になる点が出てきたらレポートしたいと思います。