こんにちは、あんにゅいです。
三菱UFJ国際投信の人気インデックスファンドのひとつ、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬の引き下げが2019年6月25日に行われました。
その結果、ついに信託報酬0.1%未満を実現しました。
信託報酬が夢の0.1%未満に
2019年6月25日より、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬が下表のようになりました。
(税抜き)
この記事を書いている時点では当該ファンドの純資産総額はまだ500億円に達していないので、信託報酬は0.0999%(税抜き)です。
このまま資産規模が成長を続けて500億円を超えたり1000億円を超えるようなことになれば、さらにコストは低くなるということですね。
なんだかちょっと前までは信託報酬0.2%台でも十分低いとされていたような気がするのですが、時代の流れというやつなのでしょうかね。
背景にはニッセイファンドのコスト引き下げ
実は先進国株式クラスのインデックスファンドとして信託報酬0.1%を切ってきたのは、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスが初ではありません。
2019年5月23日にニッセイアセットマネジメントが<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬引き下げを発表し、その中にeMAXIS Slimシリーズで言うところの先進国株式インデックスにあたる、ニッセイ外国株式インデックスファンドが含まれていたのです。
ただし、約款変更日はeMAXIS Slimの方が早かったので話は少々ややこしいです。
流れで言うと下記のような感じです。
- ニッセイが<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬引き下げを発表 2019年5月23日
- 三菱UFJ国際投信がeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬を引き下げ(約款変更) 2019年6月25日
- ニッセイの<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬引き下げ(約款変更) 2019年6月27日
ちなみにニッセイとeMAXIS Slim、どちらも信託報酬は0.0999%に下げています。
ニッセイが0.0999%に下げると発表した後、その約款変更日が来るのを待たずして、eMAXIS Slimの方が先に0.0999%に下げてきた格好です。
なんだかeMAXIS Slimには手柄を横取りしたかのようなちょっとずるい印象を受けてしまいますが、「どうせ下げるんだからライバルより先に下げてしまいたい」という気持ちはわかりますし、責められるほどのことではないかなと思います。
各社ファンドの熾烈な争い
今回の三菱UFJ国際投信とニッセイアセットマネジメントのように、各社の信託報酬引き下げ合戦が熱くて良いですね。
インデックス投資をしている立場からすると実に喜ばしいことだと思います。
インデックスファンドの手数料(コスト)が下がれば、そのパフォーマンスには確実に好影響がありますからね。
ちなみに現時点(2019年7月3日)で、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの純資産額は約486億2900万円となっています。
このファンドは、純資産額500億円を超える部分から更に信託報酬が低くなるという受益者還元型信託報酬率を採用しています。
その500億円という額までもう秒読みなので、こちらも楽しみな要素ですね。
同じ先進国株式のインデックスファンドとして、eMAXIS Slimとニッセイの信託報酬は現時点では全く同じです。しかしeMAXIS Slimには受益者還元型信託報酬率が備わっていることを考えますと、運用の上ではeMAXIS Slimの方が有利かもしれません。
まあこれは追いかけっこなので、ニッセイの方がまた策を講じてくる可能性もありますし、「eMAXIS Slimの方が絶対に有利」とまで言い切ることはできません。
この「一社独走」を許さない、追いつけ追い越せの各社の熾烈な争いが投資信託購入者にもたらしてくれる恩恵は、計り知れないほど大きいと思います。